インプラント
歯を失ってしまった方へ
抜けた歯が1本であっても、
放置しておくのはよくありません。
抜けた歯があった部分に
“隣の歯が動いていく”“上下の歯が伸びる”
などのトラブルが起こります。
口腔内の悪影響だけでなく、
身体、見た目、金銭的に、悪影響を及ぼすので、
歯を失った後、健康な歯を取り戻す選択肢の一つとして
インプラントをご紹介いたします。
インプラントとは
インプラントとは
人体に埋める人工物
歯科におけるインプラントとは、
歯が失われた場所に
人工の歯根(インプラント)を歯を失った
あごの骨に埋め込み、
その上に人工の歯を取り付けることで、
歯としての機能を取り戻す治療法です。
これまではブリッジや入れ歯が主流でしたが、
最近はインプラントをご希望される方が増えています。
インプラントと
入れ歯・ブリッジの比較
-
ブリッジ ブリッジは周りの健康の歯を削り
土台にブリッジは、歯を失った際に
健康な歯を土台にして橋渡しして補う方法です。
その際、土台となる健康な歯を削る必要があります。 -
入れ歯 入れ歯はカギをかけている歯が
負担に入れ歯は、安定させるために鉤(かぎ)を周りの歯にかけますが、健康な歯に大きな負担がかかり
痛みを伴う場合があり、
また虫歯などのリスクも高まります。 -
インプラントは
失った歯を取り戻す選択肢として最適! 噛む力は天然歯同様!
周囲の歯に影響無しインプラントは骨に人工歯根を埋め込むため
土台となる歯は一切不要です。
周囲の歯を削ることはありません。
半永久的に使用可能で天然歯と同様に噛めます。
インプラントの特徴
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長期信用性(残存率)
- インプラント:◎10年で90%以上
- ブリッジ:△8年で50%
- 入れ歯:×4年で50%
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残存組織の保護
- インプラント:◎健全歯を削ることはありません
- ブリッジ:×歯質の削去、咬合負担の増大
- 入れ歯:×鉤歯の喪失、顎堤の吸収
-
咬合咀嚼力
-
インプラント:◎ご自分の歯と同じくらい強い力で
かめます -
ブリッジ:◯ほぼ天然歯と同様に噛めるが、
過度な負担は加えられない -
入れ歯:×過度の負担を加えると隣接する歯への
負担が大きく痛みを伴う
-
インプラント:◎ご自分の歯と同じくらい強い力で
-
審美性
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インプラント:◎ご自分の歯と同じくらい
強い力でかめます -
ブリッジ:◯ほぼ天然歯と同様に噛めるが、
過度な負担は加えられない -
入れ歯:×過度の負担を加えると隣接する歯への
負担が大きく痛みを伴う
-
インプラント:◎ご自分の歯と同じくらい
-
異物感
-
インプラント:◎入れ歯で不自由を感じてきた人は
食事の噛み心地や味覚が格段に良くなります - ブリッジ:◯違和感はほとんどありません
- 入れ歯:×鉤の部分に違和感を感じる場合があります
-
インプラント:◎入れ歯で不自由を感じてきた人は
インプラントのメリット
◆自分の歯に近いため、自然な会話、自然な食事が可能
◆見た目の良い歯、自然な見た目
◆骨が痩せるのを防げる
◆入れ歯よりも咀嚼能力に優れている
◆健康な歯を削る必要がない
◆異物感・違和感がない
インプラントのデメリット
◆保険適用ができない…
インプラントの治療は自費診療のため、治療費が高くなります
◆手術が必要…
顎の骨にインプラントを埋め込むため手術が必要になります
◆治療後もメンテナンスが必要…
治療後も骨の量や歯茎の状態は健康状態や年齢により変化します。そのため歯周病菌に感染して歯周病になる可能性があります。また、適切な噛み合わせのチェックも必要です。そのために定期的なメンテナンスは欠かせません。
インプラント治療の流れ
-
診査・診断
歯型取り、歯科用CTを使用して
患者様の骨格・歯の状態・噛み合わせなど
インプラント治療で必要な診査項目に加え、
顎の骨の状態・神経までの距離などを分析します。 -
治療計画
レントゲンやCT撮影の情報をもとに
治療方針を決定します
また、治療法や費用、通院期間などの説明と
患者様の意思確認などを含めたカウンセリングを行い、
同意が得られた場合は治療開始です。 -
人工歯根埋入手術
インプラントの土台となる人工歯根(フィクスチャー)を
顎の骨に穴を開けて埋入する手術を行います。 -
インプラント定着期間:約3〜6ヶ月
インプラントを完全に骨の中に埋入した後、歯肉を縫合します。縫合は約一週間後に抜糸します。
インプラントが骨と結合するまで一定期間待ちます。
上顎で4〜6ヶ月 / 下顎で3〜4ヶ月 -
二次手術
一定の治療期間ののち、
再び歯肉を切開してインプラントを露出し、
歯肉を整えるための装置をつけます。
これは新しく作られるインプラントの上にかぶせる冠の
周囲粘膜を整えるために大切です。
装置を装着して2〜3週間様子を見ます。 -
二次手術-人口歯装着-
装置をはずしてアバットメントを装着します。
-
二次手術-仕上げ-
ネジで歯冠をインプラントに固定して完成です。
顎の骨が痩せ細って
インプラントを埋入出来ない方
-
人工の骨を造成
インプラント治療において、
骨の厚みや高さが足りない場合に行う
歯槽骨を再生する方法です。
方法は2種類あり、
GBRは下顎、サイナスリフトは上顎の
骨造成のための手法となります。 -
GBR(骨再生誘導法)
下顎の歯肉を切り開き、インプラントを埋入と、
骨再生誘導薬剤を入れる準備をします。
骨再生誘導薬剤を注入後、
メンブレン(人工膜)で覆います。
しっかり覆ったら、開いた歯肉を縫合して閉じます。
個人差がありますが、歯槽骨の再生には
およそ半年から10ヶ月ほどの期間がかかるため、
インプラントが固定するまで待ちます。
骨再生がしっかり行われていれば
インプラントの二次手術へと移行します。 -
サイナスリフト・ソケットリフト
サイナスリフトとは、上顎洞の近くの骨に窓を開けて、
直接上顎洞粘膜を見ながら剥がして持ち上げ
人工骨を注入します。
ソケットリフトとは、
インプラントを埋め込むために開ける
小さな穴から上顎洞粘膜を持ち上げ人工骨を注入します。
いずれも上顎のインプラント埋入の際に
骨の量や密度が足りない場合に用いられる方法です。
こちらの場合、歯の再生には
およそ4〜6ヶ月ほどの期間がかかり、問題がなければ
インプラント体を埋め込む手術へと移行します。
インプラントの値段
治療内容 | 費用(税抜) |
---|---|
検査診断料(検査・CT含む) | 30,000円 |
インプラント | 50,0000円 |
※難症例の場合には費用が変わる可能性があります。
詳しくスタッフへお尋ねください。
インプラントの手術を
受けられた方の手術後の注意
- 1.出血
- 手術当日は、うがいをしないでください。うがいを頻繁にしますといつまでも血が止まらないばかりは、痛みや治療を悪くする原因となります。通常1日位は唾液に血が混ざりますが、出血が多いときはご相談ください。
- 2.痛み・薬
- 手術直後に鎮痛剤を飲んでいただきますが、その後痛みが出るようでしたら、もう一錠(合計二錠)鎮痛剤を服用してください。 それ以上は6時間あけてください。また、痛みがなくても鎮痛剤以外の処方された薬は、体に変調(腹痛・下痢・湿疹等)がない限り指示通り服用ください。
- 3.食事
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食事は麻酔がさめてから、やわらかいものを反対側でかむようにしてください。 手術部位に刺激が加わると感染の原因になったり、インプラント手術の失敗に繋がりますのでご注意ください。
熱いもの、刺激物も要注意。
- 4.腫れ・内出血斑
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顔の腫れや内出血斑(青あざ)が、人によっては出ることがあります。 腫れは2・3日目がピークになりますので、2・3日間冷水で湿布してください。(20分毎)
しかし、氷などの極端に冷たい湿布は、かえって治癒を悪くしますのでさけてください。 内出血斑は数日で自然に消えていきますので、ご心配いりません。
- 5.その他の注意事項
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お風呂は軽く流す程度か、シャワーにしてください。
飲酒・喫煙は控えてください。
過激な運動は避けてください。
処置した所を指や舌で触らないでください。
毎食後及び1日数回は、含嗽剤で消毒してください。
今まで使用されていた義歯は使用しないでください。